363°は、東京と兵庫県に拠点を置くデザイン会社が運営するブランドです 2019年より、綿織物の産地である兵庫県西脇市にご縁があり、支社を設立して地域活性の活動を行っています。 かつての栄華の面影とレトロな名残ある西脇市で、まちづくりの活動を行う中で偶然出会った3代目の織物職人に見せてもらった「これは!!」と思えたのが、現在わたしたちが販売している、3重織りのガーゼのプロトタイプでした。 なんだろう、この肌触りめっちゃ気持ちいい。もっと多くの方に知ってほしい!シェアしたい!それが今回のプロジェクトの発端です。使い勝手と洗い勝手にこだわったのに、ふわふわ肌触りが長持ちで、お値段も高すぎないガーゼのプロダクトを、デザイン会社と織物工場の共同開発でつくっています。 小円織物(有) の小林一光さんが気持ちいいガーゼ生地を織ってくれます 100年近く続く織物工場の3代目職人さんと一緒につくった生地で、その良さがより発揮されるであろう製品開発をしています。 糸の番手(太さ)にこだわって、薄すぎず厚すぎない3重のガーゼに仕上げています。適度な厚みが、肌触りと洗いやすさを両立させています。 西脇市は「播州織」という織物の産地です。200年以上の歴史がありますが、さまざまな製造業の例にもれず、昭和の全盛期と比較しても随分と国内の産業規模が縮小してしまいました。 特に「機屋さん」(はたやさんと読む)と呼ばれる家内制が多い織物工場とその職人さんたちが、なかなかに苦しい思いをしながら事業を続けています。 工場のすぐとなりを流れる小川。「洗い」「染め」の工程上、織物ときれいな水はとても密接です 縫製も染色もすべて兵庫県西脇市で行っています。 地方発のプロダクトを通して、地域活性を目指しているわたしたちとしては、産地へ還元できることは、実益のみならず中長期的な意義があります。 ガーゼ生地の一番の特徴は、表面のふわふわ肌触り 厚すぎず薄すぎず、速乾性などの洗い勝手を考えると、3重織りがちょうどよいだろうという結論に至りました。接結箇所を多くすることで、このような表面のぽこぽこが多くなり、その凹凸の分だけ空気を含んでふわふわの肌触りになっている、という作りです。そしてその構造に相性のいい太さの糸を選んでいます。 ガーゼ生地は速乾性に優れ、洗ううちに馴染んで、より柔らかくなっていくので、”少々雑に扱っても”大丈夫!乾きやすく毎日洗えて常に清潔に使える、大助かりなデイリープロダクトです。